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飲むだけの上京と思われるので、観てきた芝居の感想も少し書いておこう、な〜んて。
3本観たが、加藤健一事務所の『モスクワからの退却』が、特に傑作だった。
タイトルからは退屈な歴史劇か、こ難しい社会派現代劇と思われそうだが、さにあらず。
シリアスな題材ながら随所に喜劇性をちりばめた、
誰にも身近に感じさせる「家庭(崩壊)劇」だ。
頭がきれ、すごい美人で自信家の妻。
しかし、夫とのコミュニケーションが実はうまく取れていない。
そこに気づかず、いつか溝が深まり、ついに夫は「気の休まる」別の女性の許へ…。
前日に観た青年座の佳作『悔しい女』と共通するものがある…頭が良くても何か足りない。
「自分の気持ちを正確に伝える能力、
相手の気持ちを正確に理解する能力」について、考えさせられた。
一人息子が、親の欠点や限界を目の当たりにしつつも、人生の先輩・開拓者として
変わらず尊敬し愛している心情を吐露するラストシーンは感動的。すばらしい戯曲だ。
http://www2.tcn.ne.jp/~myk2002
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